毎日小さな幸せの種を探して 思いつくままにぽつぽつ綴っていきます☆
4日連続でヅカネタ書かなかったらどうなるのだろう?

昨日読み終えたばかりの「サハラの薔薇」 記憶が鮮明なうちに感想書留めとこっと。


         サハラの薔薇
   ↑  ↑  薔薇の花びらと 薔薇の文字がチリチリと燃え始めているのが 象徴的。

下村敦史著「サハラの薔薇」を読みました

プロローグで掴まれて
後は一気に砂漠の旅へ…

未読の方 ネタバレあります ご注意ください。

■あらすじ
エジプト発掘調査のハイライト、王家の墓に埋葬されていた石棺の中にあったのは、
死後数ヶ月のミイラ状死体だった! 
そして、考古学者の峰は何者かの襲撃を受ける。

危うく難を逃れたが講演先のパリへ向かう飛行機が砂漠に墜落し、徒歩でオアシスを目指すこととなった。
同行者は美貌のベリーダンサー・シャリファ、粗暴で残酷なアフマド。
何かを思い詰めている技術者の永井、飛行機オタクのエリック、不気味な呪術師。
誰もが謎を追え、次々と危険なカードを切ってくる??
やがて一行は分裂し、巻き込まれた戦闘の中で峰は、永井の過去と真実の使命を知る。
果たして「サハラの薔薇」とは何なのか。それが未来にもたらすものは!?

KADOKAWA 
ページをめくったら最後、完読せずには眠れない徹夜本『サハラの薔薇』、遂に発売! より引用



主人公・峰は考古学者。エジプトで遺跡発掘にあたっていた。久しぶりの石棺の発見に
期待と不安の高まる中 蓋をずらしてみると 
中に眠っていたのは 数千年前のエジプトの王・・・ではなく 死後数ヶ月の死体だった…

謎が謎を呼ぶ展開、先が気になって気になって!!

スピード感あふれる展開、著者の筆致に読まされて 一気にゴールへ!
2日で読み切りました。

344ページが全く苦にならない!

ホテルで襲撃されてから フランス行きの飛行機に乗るが 砂漠に墜落、と展開が早い。

砂漠の真ん中で生存者が生き延びるには??
救助を待つのか オアシスを目指すのか 命がけの二者択一
生存者は 残留組と 砂漠行軍組に分かれた、
峰はオアシスを目指す方を選択。

砂漠の熱砂を踏みしめて 歩くだけでも体力も精神力も消耗するのに
仲間は ナイジェリア出身のゲリラの男、怪しい呪術師、ベリーダンサーの女、
オアシスを見た、という謎のフランス人、身分不詳の日本人男性・永井。

墜落した機内で 見ず知らずの瀕死の日本人男性から「永井を殺せ」と指示を受けた峰は
永井は何者なのだ、と訝るのですが…。

誰も信用してはならない? そんな気持ちで砂漠へ踏み出した峰。

ひとりが全員の目の前で殺され、
バブーブという大砂嵐(力士ではない)の混乱の中で また一人が殺された。

この中に犯人がいる…誰も信じられない恐怖。

下村敦史さんの作品は「疑心暗鬼」渦巻いていて怖いのです。

以前読んだ 下村敦史さんの「闇が香る嘘」も 主人公が盲目で
何を信じていいのかわからない不安と焦躁、疑心暗鬼が支配していて
すごい緊張感で読み終えました。

この「サハラの薔薇」も 息をもつかせぬ展開でした。

肉体も精神も極限状態。

上から容赦なく太陽が照りつけ 足元は熱砂。
わずかな水と食料だけで 砂漠を行く、

その描写は 今まで見たことのない風景を脳内に映し出すことができて
読んでいて本当に楽しかったです。

砂漠の商人に助けられ安堵したのもつかの間
ゲリラとの銃撃戦 ジープでのカーチェイス
市場の果物を蹴散らして疾走する車…

私の乏しい想像力と経験を総動員して 脳内再生です!

脳内再生は、映画のようにスピード感あふれ ページを繰る手が止まりません!!
インディ・ジョーンズで見たようなシーン、
ミッション・インポッシブルで見たようなシーン、
ルパン三世でみたようなシーン、息をもつかせぬ展開です!

砂漠のゲリラとの闘いのシーンは 以前読んだ
月村了衛著「土漠の花」を彷彿させました。


永井の本当の仕事は 核物質防護対策官。
東日本大震災で 上からの指示で遠くへ避難していたことで世間から叩かれ
妻子と離縁し フランスの研究機関で働いていました。
そこで知った「サハラ砂漠の汚染」。 
それを告発しようとして 命を狙われていたのでした。

原子炉は「トイレのないマンション」と揶揄されているとか。
放射性廃棄物の処理に困っている各国は サハラの地中深くに埋めようとしている…
それを 告発するために 永井はわざとありもしない
「サハラの地下に眠る天然原子炉」説を発表し マスコミの注目を集めて 
この問題を告発しようとしていたのでした。

永井はゲリラに襲撃され亡くなってしまったけれど 生き延びた峰が
永井の目論見どおりに天然原子炉説を唱え 異論が噴出して注目をあびた。
彼の作戦は成功したのでした。

あ、砂漠で動かずに救助を待っていたグループも 峰たちが生存者がいることを
話したので助かりました。めでたし、めでたし!


1回読んだ本を二度読むことはほぼないのですが 
この本はエンターテイメント性が高いので また読みたい、と思いました。

映画、ドラマ、漫画…ストーリ-を楽しむものはいろいろありますが
私が小説を読むのが好きなのは 文字から脳内で映像化するのが楽しいからです。

映画・ドラマは出演する俳優さんの演技を楽しめるし
漫画は絵やキャラクターや吹き出しのセリフ、コマ割りなども楽しめますが
「サハラの薔薇」のような小説を読むと 脳内再生が読書の醍醐味だな~としみじみ思うのです。

サハラの薔薇、おすすめです!!

◆関連記事
2015年 本屋大賞5位 「土漠の花」読了、疲れました〜  2016.2.21


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【2018/05/28 23:10】 | BOOK
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2018年本屋大賞 9位の作品
村山早紀著 百貨の魔法を読みました。

百貨の魔法

本の帯には、
「時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。
エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、
テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、
今日も売り場に立ちつづける――。
百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!


人々の秘めた願いを誘い出す「白い猫」
歴史ある百貨店を守ろうとする人たちの、星の瞬きのような物語」と。

ほとんど備忘録のような感想です。
ネタバレだらけですので ご注意ください。

風早の街の西は商店街 昭和20年8月 空襲で焼き尽くされた風早の街。 
星野百貨店の創業者・星野誠一は 星野呉服店の一人残った子どもで 
戦災孤児として焼け跡で育ち、親族から残された財産と人脈を元手に
百貨店の基礎を作り上げました。

戦後の闇市から商店街復活し 復活の象徴としての百貨店が星野百貨店でした。

星野誠一自らがデザインしたステンドグラスには 朝顔と猫。

朝顔の不屈の生命力が人々の悲願とその実現の象徴にふさわしいからと。
そして 猫は焼け跡にいた子猫に満足なことをしてあげられなかった悔しさを忘れないために。

宇宙を泳ぐ鯨   エレベーターガール 松浦いさな 
4月 フィンランドの市民オーケストラが風早の街にやって来ました。
バイオリニストの少女 サクラ(母親が桜が好きで命名した)が星野百貨店に来ます。
手に持っているのは 半身が焼けたテディベア。
そのテディベアは星野百貨店製で サクラの名前と生まれた時の身長体重が刺繍された
世界に一つのもの。
サクラはそのテディのリペアを頼みに来たのでした。

百貨店は品物に責任を持ち 壊れた品物の修理などは長い年月を経てもひきうける、
それが その店の包装紙に包まれて手渡される品々への 
愛情とプライド。商品に責任を持つということ。
著者の文章が巧いので これだけでも目頭が熱くなります。

10歳の誕生日プレゼントであり 母の形見の品。
奔放に生きた母は娘に手渡すこと無く持っていて客船の火事で亡くなってしまいました。
ずっと 母に愛されていないと思っていたサクラでしたが

「ベアの胸元にハート型のシルバーのプレートが埋め込まれている。
親子の名前と 生涯の幸福を祈る言葉が刻まれている。
ベアのグラスアイを取り替えたり 外側を新しいものに取り替えることがあっても、
この心臓だけは 
贈った人の 贈ろうと思った時の気持ちと共に永遠にベアの胸の奥にある。


ハイ、涙腺崩壊~~~


シンデレラの階段 百田靴店 百田咲子 

高校時代 友人たちとブルーペガサスというバンドを組み
「シンデレラウィング」という曲でステージに立って歌ったこともある咲子は
卒業と同時に夢を諦め 実家の靴店を継ぎました。

大好きだった母の城のようなお店。
星野百貨店のテナントとして入っています。

アクシデントで最後のステージに立てなかった悔しさを抱えていました。
もう一度歌いたい
そんな夢を「魔法の猫」は 一時の眠りの中で叶えてくれたようです。

謎のコンシェルジェ・芹沢結子の靴を見立てた時
彼女の足はバレリーナの足の様に変形していて… 伏線となります。


夏の木馬  宝飾サロン 佐藤健吾

幼い頃 母と二人できた屋上の回転木馬が好きだった健吾。
ある日 母はソフトクリームを握らせ ここで待っててねと 人並みのなかに消え
二度と戻ってこなかった。
大人になっても あの時の約束どおり ずっとここ星野百貨店で働き
母を待っている健吾のドラマは 読まされました。

星野百貨店の5つの誓い
焼け跡に咲いた蒼い野の朝顔のマークとともにある、

一、私たちは文化を発信し 人類の幸福に寄与できる百貨店であることを誓います。
からはじまる5項は胸を熱くし 涙が。。。

精霊の鏡 資料室 早乙女一花、化粧品アドバイザー 豊見城みほ

資料室の一花は 昔雑誌のコンクールに 風早の空に赤い風船が飛んで行く絵を描いて
佳作になりました。
その時 大賞を取ったのが 一花と年の変わらない少年だったことに驚き 
自分に失望してしまったのです。

ある時 著名なイラストレーターのTorinekoさんが資料室を訪れ

「ぼく、当時、思ったんです、この絵を描いた人は、この風景を本当に愛しているんだろうなって。
だから、この絵はあったかくて 懐かしいんだろうなって。
これは、なんていうのか、心のふるさとの絵だと思いました」と
あこがれの人が自分の絵をこんなに評価してくれていたなんて…

実はその Torinekoさんが あの時 大賞を取った少年だったことがわかります。

一花と共に、涙ダー

それまで 自分は化粧もせずにいたけれど Torinekoさんと花火を観ることになり
化粧品アドバイザーの豊見城みほに手ほどきを受けます。

見たくないからと真実から目をそらせば、その中にある美しさを見つけることができないんです。
あなたは鏡を見ないことで、自分の持っているものの価値から目をそらしていたんですよ
。」
真理である。

夢は 高校生のときからずっと、あなたに会いたかったんです。
あなたの絵を雑誌で見たその日から、できれば友達になりたかった。それが僕の夢でした。 」
と 憧れのTorinekoさんが 一花に告白。 ここはちょっと話が出来杉君w

人を幸せな気持ちにする、
笑顔がいちばんの魔法なのよ

「そう 百貨店は魔法の舞台。お客様を笑顔にーーー幸せにするための場所なのよ」
母のゆりえもそう言っていましたっけ…

<幕間> ベッドに横たわる誠一の側に コンシェルジェ・芹沢結子


<終幕> 結子の生い立ち 百貨店とのつながり が語られます。
結子は誠一の息子・太郎の 別れた妻の娘 つまり 孫だったのです。
バレリーナとしてヨーロッパで活躍するも 足を痛めて引退し
祖父の百貨店の窮地を救うべく 帰国したのでした。

店旗を掲げると 星野の頭文字Hと朝顔の図。
星野のHであると共に 平和西商店街のH
haert 、hope、healing、 homeの頭文字でもあります。
企業理念も素晴らしいね!

終幕で、すべての伏線がみごとに回収されていきます。

コンシェルジュは
その店のホスピタリティの象徴、 魂、 精霊のようなもの。

創業者 誠一が孫の結子に聞かせる言葉が素敵です☆

「おじいちゃんは「偉いひと」になってしまった。
耳に優しいことを聞かせてくれる人はいても
大切なことを教えてくれる人はいない。
大事なことを忘れていても叱ってくれる人はいないから、
自分で忘れないように気をつけなくてはいけないんだよ」

ここらあたりで また涙 だー

時代の流れの中で忘れ去られる、マッチのような小さな明かりでも 
誰かの手のひらを温めることが出来たらーーそんな人生が送れたらと思うんだよ。

こんな 素敵な創業者の心が息づく星野百貨店。

街の中に根付き 人の思い出と共にある老舗百貨店
大手グループの傘下にも入らず独自の経営理念を守り続けようと頑張っていました。

今際の際にある祖父が気がかりながら 年末商戦で忙しく働く結子の元に
おじいちゃんが 少年になって会いに来ました。

百貨店を結子に託したよ、と言って
天高くスキップして駆け上っていったのを 
ガラス張りのゴンドラの中で
エレベーターガールのいさなは見送ったのでした。

オッドアイの魔法の白い子猫は 見た人の願いを叶えてくれる…
そんな 可愛いエピソードも交えながら

心がじんわり温かくなる言葉に満ち溢れた小説でした。
本屋大賞にノミネートされるのも 納得。
お勧めです!

お客様の笑顔のために…と奔走する百貨店の店員さん。素敵です♪

腰は低いが 誇りは高い! 

以前読んだ「上流階級」にも似た面白さがありました。
百貨店の見方が少し変わりました。^^


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【2018/04/14 23:59】 | BOOK
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ホワイトオリオン
happyさま
おはようございます。ご紹介して下さった本を早速図書館に予約をさせて頂きました。

今は、今年1位になった辻村さんの本「かがみの狐城」も予約中ですが、毎年本屋大賞は力作や話題作が多くて読み応えがありますね。

現在は「銀河鉄道の父」を読んでいます。宮沢賢治の父が自分の立場から息子への思いを書いた作品のようです

宝塚で舞台化された「王妃の館」を読んだ時は、まさかこの作品が映画化や舞台化されるとは夢にも思いませんでしたが、自分が読んだ作品が映像化や舞台化されるとやはりワクワクします。

宝塚ではまだまだ舞台化されてない名作もあると思いますが、新しい作品に出会う楽しみはこれからも待ち続けたいですね。

Re: タイトルなし
happy
ホワイトオリオン様

> 今は、今年1位になった辻村さんの本「かがみの狐城」も予約中ですが、毎年本屋大賞は力作や話題作が多くて読み応えがありますね。

人気の本はなかなか回ってきませんが お楽しみに~!
「かがみの孤城」も読みましたが 忙しくて感想をUPする暇がないまま
だんだん記憶も薄れ… でもせっかくなので いつかサクッとUPするかもです。

内容は…若い人向きのような… ミステリーな部分は面白いのですが。

> 現在は「銀河鉄道の父」を読んでいます。宮沢賢治の父が自分の立場から息子への思いを書いた作品のようです

おぉ~ 父の視点から描いた宮沢賢治、面白そうですね。
私は 3位の「屍人荘の殺人」(選考委員大絶賛で第27回鮎川哲也賞受賞)と
4位の「たゆたえども沈まず」(著者 原田マハさんが好きなので)を予約中です^^

> 宝塚で舞台化された「王妃の館」を読んだ時は、まさかこの作品が映画化や舞台化されるとは夢にも思いませんでしたが、自分が読んだ作品が映像化や舞台化されるとやはりワクワクします。

どんな風に三次元化されるのか 楽しみでもあり ちょっとドキドキでもありますね。
「カンパニー」も バックステージ物とは言え よく舞台化したな、と思いました。

> 宝塚ではまだまだ舞台化されてない名作もあると思いますが、新しい作品に出会う楽しみはこれからも待ち続けたいですね。

同感です~~!!


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先日読み終えた「リーチ先生」がサクサク読めたとは言え
かなりのボリュームで、ちょっと脳味噌が疲れた・・・


今日 「タンゴ・イン・ザ・ダーク」読み終えました。
借りた日が近かったから 返却期限も近くて大変、大変

第33回太宰治賞 受賞作

193ページ、ライトな語り口でスイスイ読めました。

         タンゴイン・ザ・ダーク

重要なネタバレ含んでおりますので未読の方は読まないでください!

主人公は 市役所のこども課に勤める 三川ハジメ。 
妻のK(惠)とは 結婚3年、二人暮らし。

ある朝 目覚めると妻の姿がなく 置き手紙が残されていました。
地下室にいる、連絡はLINEで。顔を見られなくないの、と。

初めのうちは 気楽な独身気分だったものの
妻は地下室から出て来る気はないらしく
音楽演奏用の地下スタジオには 生活に必要なものが揃っているので
不自由はないらしいのです。

何が彼女をそういう行動に走らせたのか 分からず
自問してみるハジメ。

1年前 Kは妊娠したものの 死産になってしまった。
第二子の妊活に励むKの勢いに圧倒され
ハジメは 彼女を拒むようになった、そのせいなのだろうか?と。


結婚前から付き合っていて 3年も一緒に暮らしたのに
妻の顔を思い出せないというハジメに ちょっと違和感をいだきました。
(心の病気だった、とゴックンしておけばいいのかしら)
家の中にも スマホの中にも妻の写真が一枚もない、というのも…謎。

地下室のオーディオルームに「顔を見ない」という条件で入ることができたハジメは
しばらくしたら 目は暗闇に慣れて 少しはぼんやりと見えてくるはずなのに
(忍者は、暗闇でも行動できるらしい)
全盲の人のように何も見えないようです。ちょっと???が飛びます。

梅雨時のある日、体調が悪く(だいぶ精神状態が悪いらしい)早退すると
K(惠)の双子の妹K(恵)が来てテレビを観ていました。
妻の惠と正反対で 服もメイクも持ち物も派手な双子の妹。

ここが謎! これが一時的に地下室から出てきた妻の惠(姉)だったと
後で種明かしで 語られるのですが…
一時的に出てきた時に、なぜ 妹のような格好をしていたのか?
真っ赤なマニキュアの長い爪まで似せて。
その長い爪でギターは弾けないよね?

そして そのまま妹のふりをして帰っていったのに、
ハジメの目に触れずに いつ、また地下室へ戻ったのか??


私の友人に二組 双子がいますが 
どちらの双子も すごく似てるけど ちゃんと区別つきます。
まして 夫婦なら 本人かどうか 絶対にわかるはず、
「さすがに3年一緒に暮らした夫婦ですから。違いはわかります。」と言ってるのに
本人=姉の惠に向かって 妹だと認めてしまっているんですけど?
違和感MAX~~~!

惠は 地下室から出てくる気はないようなので
ハジメが 真っ暗な地下室へ下りていきます。

昔 よく演ったように ハジメのフルートと Kのギターのセッション。

二人の演奏の呼吸がピッタリと合うと 心が通ったように感じて嬉しくなり
もっともっと、とハジメはフルートの練習に励みます。
市役所は欠勤で。

ハジメが演奏を間違うと 漆黒の闇の世界から 
何かが飛んできて ハジメの指や顔を傷つけるのですが
これは ハジメが心を病んでいるための幻覚のようです。

それでも 妻と演奏で触れ合える濃密な時間が描かれていて
そこが読みどころです。

二人が好きな アルゼンチン出身の作曲家ピアソラ。

私もピアソラの「リベルタンゴ」は大好きです♪
初めて聴いたのは、ヨーヨー・マさんのチェロでした。
宝塚のショーなどで 何度も耳にしています。

二人はピアソラの「タンゴの歴史」や「ブエノスアイレスの四季」をセッションします。

それでタイトルが タンゴ・イン・ザ・ダーク。
なるほど♪

地下室での演奏シーンは読んでいて想像するのも楽しいです。

音楽を演奏される方なら 尚楽しく読めると思いました。

ピアソラの曲 Amazonで試聴できるから聴いてみようかしら?

曲が終わった、誰かがいる、ついに約束を破ってを懐中電灯を点けた。
そこには…
なんと 市役所の同僚にして お調子者の火野が
Kにかぶさっていた!!

ま、そこから ラストの場面まで 私には理解不能な会話が
ハジメとKの間で語られ・・・

なんとも言えないラスト。

お調子者で Kに横恋慕の火野の登場が
ストイックな雰囲気に水を差して ムードぶち壊し? ^^;

すごい小説を読んだ!と興奮しておられる方もいらっしゃいますが
私は、いろんな矛盾点が見えて没頭できず、
★2.5といったところでしょうか。

著者の今後のご活躍に期待します。

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【2018/01/14 23:54】 | BOOK
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3日連続で熱くヅカ語りしてしまったので 
今日はクールダウンに、…アクセスも激減するw 読書ネタ いってみよう!

私の大好きな原田マハさんの作品「リーチ先生」を読みました。


       リーチ先生

シンプルな装丁だな、と思ってたのですが
よく見ると グレー地に白抜きで バーナード・リーチの素描が使われてるんですね~♪
密かに主張してます^^


第36回新田次郎文学賞受賞作

464ページ ずしりと重たいその本を読み始めるのに勇気が要りました。

が、ひとたび読み始めれば あれよあれよという間にページが進み、
あっという間に読めてしまいました。

一人の芸術を目指す少年とイギリス人芸術家バーナード・リーチの出会い。
少年 沖亀乃介の目を通して バーナード・リーチを描いています。

バーナード・リーチ、という名前は知っていましたが 日本に住まわれ 
帰国後も何度か訪日されているのですね。

亀乃介は架空の人物。 横浜の港の近くの食堂で働いていた時に 
彫刻家・高村光雲の息子の高村光太郎(智恵子抄でおなじみ)が客として訪れます。
亀乃介の英語力と絵の才能を知った光太郎は 自分の家で書生になるよう勧めます。

そうして 亀乃介が高村家で書生をしていた時に出会ったのが
バーナード・リーチ、その人でした。
リーチもまた 光太郎から書生になるよう家の住所を書いた紙を渡されてやってきたのでした。
亀乃介は、通訳としてリーチと過ごす内に 
「芸術家になれる素質がある。いつか海をわたる日もくる。」と言われこの人に付いていこう、と決めたのでした。

そこから リーチ先生との怒涛の日々。
エッチングをしたかと思えば陶芸に目覚め、登り窯での悪戦苦闘など
次から次への挑戦や挫折は 原田マハさんの 上手いストーリー運びで
ページを繰る手が止まりません。

日々を彩る かの 陶芸家 濱田庄司 河井寛次郎、
リーチの良き理解者でありスポンサーの柳宗悦、
柳が活動していた「白樺」の仲間の志賀直哉、武者小路実篤、
岸田劉生(麗子像で有名)も登場。
日本史や美術の教科書に出てくる有名人ばかりです!
当時の新しい芸術の潮流にうまくのったのだな~と思いました。

イギリスのウイリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動、
英国の美術館の活動など
このころすでにイギリスに留学していた日本人が持ち帰った
ヨーロッパの芸術に対する強い憧れ。
柳宗悦や高村光太郎ら白樺派の論客が熱く意見をたたかわす場面は圧巻!!

ここは 美術に造形の深い 著者の面目躍如といったところです。
楽しめました♪

そして作中では セザンヌやゴッホも「新進気鋭の若手芸術家」の扱いです。
新しい画家の手法について熱く語り合う登場人物たち。

亀乃介は 高村家をリーチ先生と共に辞して 二人で暮らし始めます。
リーチはイギリスから来た奥さんを迎え 子供ができても
彼を家族同様に 一つ屋根の下に住まわせ 導いてくれました。
その交流は本当に温かいものでした。

リーチは柳宗悦宅の庭に登り窯をつくり窯開きをしたのもつかの間
窯の火事で大切な資料も何もかもをなくしてしまいます。
そんな失意のあと、イギリスの民芸に奉仕する夫人から誘われて
家族のために故郷イギリスへと帰る決意をします。
「君も来ないか」と言うリーチに、二つ返事で行く、と答えた濱田庄司に背中を押され
亀乃介もまた海を渡ったのでした。

イギリスのランズエンド(地の果て)に近い場所で
土探しから始め、開墾し 登り窯をつくる。
血の滲むような日々、リーチ・ポタリーの完成まで、

リーチ、濱田庄司、亀乃介の奮闘ぶりは読まされました。

そのころ 亀乃介は近くのバーで働くシンシアという女給と心を交わし…
ほのかなラブも盛り込まれて、後半は目頭が熱くなる頻度UP

関東大震災を機に帰国の決意をした濱田庄司。

一方、ずっとリーチ先生といたい、シンシアと別れたくない亀乃介に
「日本へ帰りなさい」と 先生は言い渡したのでした。

イギリスと日本の架け橋になれ。
芸術家として自分の道を歩め。

そう言いたかったのです。

別れの場面が秀逸!

大きな、手。まぎれもない、陶芸家の手であった。数々の作品を作り出してきた
世にもまれな手。
この手にどれほどあこがれ、励まされてきたことだろう。
ああ、僕はーーー。こんな手を持つ人に、いつの日かなりたい。
万感の思いを込めて、亀乃介は師の手を握った。

     「リーチ先生」   本文より引用

先生の手も、そして先生の心もすごく 大きくて深いのです!

シンシアとの別れも

亀乃介はシンシアの手を自分の両手で包み込みそっと唇を押し当てた、
尊く、気高く、美しい手。愛する人の手。


     「リーチ先生」   本文より引用

プロローグとエピローグは 沖亀乃介の息子 沖高市(おき こういち)が登場。

プロローグでは 高市とリーチの出会いが
エピローグでは イギリスへ 父の恩師に会いに行くところが描かれています。

エピローグでは 涙ダーダー

亀乃介がなし得なかった 陶芸家として生きること。
それを 息子の高市が継ぎました。

ラストシーンは、リーチポタリーに着いた高市がそっとドアを開けると
リーチ先生が無心で 蹴ロクロを回していました。
その背中が父の背にも見えて しばらく声をかけないでおこう。と。
その背中に我が父の姿を見て じっと見つめる高市であった…完。

今、書いてても思い出して泣きそうです。

分厚いのに一気読み必至の「リーチ先生」

原田マハさんの手にかかるとあっという間に読まされて
最後は 涙で活字が滲み 胸が熱いもので満たされます。

本当に至福の時間でした。

バーナード・リーチ Wikipedia



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陶芸余談

余談ですので 興味のある方のみどーぞ。


20年ぐらい前、札幌に住んでおりました頃
子供が小さいにもかかわらず 陶芸をやってみたい一心で
札幌市の文化教室で陶芸を習っておりました。

月1回 3000円で粘土をもらい 成形して釉薬を選ぶところまで自分でします。
後は乾燥させて 選んだ釉薬をかけて 焼成して 次回のお教室で渡してくださるのです。

今思えば 先生の作業、大変だったろうと 気の毒に思います。

粘土の中の空気を掌に体重をかけて少しずつ回しながら抜いていく菊練りをして
手回しろくろでお茶碗や湯呑みやお鉢を作りました。
よくできた作品は 子供を預かってくれた友人たちにお礼(迷惑w)として
上げてしまい 手元には 板作りの簡単なものしか残ってませんが
パーティなどで使うのに重宝しています。
札幌時代の思い出の品です。

陶芸作品 (3) 紫陽花の葉の型押しと 釉薬吹付け

陶芸作品 (2) 布目

陶芸作品 (1) 櫛目 我が家で使ってるフォーク使用w


実際の窯を観たことがないのですが 
以前、ブロともさんが面白いよと教えてくださった 韓国の時代ドラマ「火の女神ジョンイ」。
女性ながら いろんな苦労に討ち勝ち陶芸家になる、というストーリーでした。
窯入れなどの作業も映っていたので
今回リーチ先生に登場する 窯入れ作業の場面など ありありと思い浮かべることができました。

一旦火をつけ、登り窯を閉じたら 今度開けるまで成功を祈るしかない、という陶芸。
火の回り方、温度、勢い その管理は寝ずの番なのです。

まさに成功も失敗も 火の神の思し召し、といったところでしょうか。

亀乃介も 窯の前に盛り塩をして 成功を祈ってました。

今は「電気窯」があるので 個人宅でも楽しめますね。 
ご近所の方が持っていらして 大皿など焼いておられました。

去年の断捨離で 
私が作った分厚いお鉢と お茶碗は…使ってないので捨てたような気がしますw


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【2018/01/12 23:30】 | BOOK
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バーナード・リーチ
ぴよ子
バーナード・リーチの作品が好きでよく展覧会へ見に行っていたのですが、こんな本が出ているのは知りませんでした。
さっそく注文しました。
図書をご紹介いただきありがとうございました(^o^)/

happy様の作品、とても素敵ですね。使いやすそうです。

Re: バーナード・リーチ
happy
ぴよ子様

> バーナード・リーチの作品が好きでよく展覧会へ見に行っていたのですが、こんな本が出ているのは知りませんでした。

えぇっ! 展覧会に行かれたことがあるのですね~
私は名前しか知らず…改めて あの時代の日本で陶芸に出会った
バーナード・リーチの芸術に対する情熱や 人柄が読み取れて楽しめました^^

> さっそく注文しました。

仕事が早い!!ですね^^

> happy様の作品、とても素敵ですね。使いやすそうです。

ありがとうございます。初心者なので簡単な板作りですが
土モノは 温かみがあっていいですね!!


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敬愛する 宝塚歌劇団の若手演出家
野口幸作先生の愛読書 田畑きよ子著 「白井鐵造と宝塚歌劇」(青弓社)
図書館に借りてみました。

        白井鐵造と宝塚歌劇


この本は 神戸市の図書館には1冊しかないという貴重な本です ^^;(ニーズがない?)

え~~と、全然面白くないです! for me (私の個人的な感想です)
^^;

まぁ 野口幸作先生ほか 宝塚歌劇団の若手演出家には
籍を置く 劇団の華麗なる歴史を勉強するための教科書的存在かも。

最初の数ページ読んで 後はめくっただけ 笑

ひょっとして

レビューの王様 白井鐵造と宝塚」 高木史朗 (河出書房新社)

こっちだったのかしら?間違えた??  ^^;

図書館のHPが開いたら、また検索してみよう!

野口幸作先生の宝塚愛は 山よりも高く 海よりも深い。
だから ショーでも公演でも生徒がいきいきして見えるのだと思います。

演出家であり 生徒の応援団長?

とても 舞台に対して真摯で 紳士ですね♪

読んだ、という記録ではなくて
ちゃんと読まなかった、という記録でした~ 笑

買わなくてよかった~ 

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【2017/12/29 23:53】 | BOOK
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