毎日小さな幸せの種を探して 思いつくままにぽつぽつ綴っていきます☆
直木賞受賞作 朝井まかて著「恋歌」を読みました。

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本の帯に、
葉室麟氏絶賛! 女性はこれほどまでに恋を抱いていきるのか。

とのキャッチコピーから受けた印象と
私が読んでの感想にかなりの違いがありました・・・

タイトルからも、江戸時代の恋愛を描いた小説かと思っていましたが
読んでみると、水戸藩 天狗党の乱と藩士の壮絶なまでの戦いを描いた
歴史小説の印象が強いです。



幕末の江戸で熱烈な恋を成就させ、
天狗党の一士に嫁いで水戸へ下った中島歌子

だが、尊皇攘夷の急先鋒である天狗党は暴走する。
内乱の激化にともない、歌子は夫から引き離され、
囚われの身となった。

明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰し、
一世を風靡した歌子

                  (本の帯より)


「萩の舎」で学んだ 歌子の弟子で
近代日本初の女流小説家・三宅花圃が
入院中の歌子の自宅を整理中に 
奉書紙でつつまれた半紙の束をみつけます。

200枚は越えていそうなその半紙には
見慣れた師の筆跡。
これは、歌子の手記なのか…?
1枚、また1枚と読み進んでいく花圃。


そこには歌子の波乱の生涯が綴られていたのです…。



歌子こと登世は、水戸藩の御定宿・池田屋の一人娘。

何不自由ないお嬢様として育ち、豪商の若旦那との縁談も
ひきも切らなかったけれど 登世は乗り気ではありませんでした。

ある日、水戸藩の林忠左衛門以徳(もちのり)を座敷で見かけて一目惚れ♪
言葉を交わすこともままならなかったけれど
目があった気がして 身体が熱くなった登世。
恋の始まりであり、波瀾万丈の運命の始まりだったのです。

この一瞬が、登世の一生を決めてしまうとは!

「瀬を早み岩にせかるる滝川の
     われても末にあわむとぞ思ふ」

百人一首でも知られる 崇徳院の歌を短冊に書いて
庭の木に下げて 再開を待ちわびていたのです。

桜田門外の変が起き、
井伊直弼を討った水戸藩士の中に以徳はいないか、と
季節外れの大雪の中、爺やと二人で現場にかけつけ
倒れた藩士の顔を確認してまわります。
その必死の行動に、登世の一途な思いがひしと伝わり、

壮絶で血なまぐさい 殺気立った現場での
鬼気迫る様子に、胸が痛くなります。


どうかご無事で…
その祈りが通じ、以徳との再会を果たすと、
彼もまた、登世を想っていたことが分かります。

登世は二人の行く末が苦難に満ちていることを承知の上で
林家に嫁ぐため、爺やと共に水戸に下りました。

水戸での生活は、以徳の妹のてつから疎んじられながら
江戸と水戸の生活の違いに
また 町人と武家の生き方の違いに戸惑いながら
家をあけてばかりの以徳をひたすら待ち続ける生活。


不安で、寂しくて、いたたまれない登世の気持ちが
細かく描写されています。


そんな中、さらなる不運が訪れます。

夫・以徳が天狗党の一員であったために
家族も捉えられ、劣悪な環境にある牢屋へ囚われのたのです。
牢での半年が 壮絶なまでに描かれていて
息をもつかせません。

どんな状況下でも武士としての誇りを失わず
凛とした姿勢を崩さない武家の妻たちに
天晴!と頭が下がる思いがします。


水戸藩では、天狗党と敵対していた諸生党が
朝廷から追討され、
登世たちは薄暗い牢から生きて出ることが出来ました。

そして 一族皆殺しで寄る辺もなくなった登世は
命からがら江戸へと逃げ伸びたのでした…


いつかどこかで生きている以徳と会えるのではないか、と言う
かすかな期待を持ち続け
胸の奥深くに もう生きてはいまい、という諦めを仕舞いこんで

歌子と名前を変えて 歌の道に生きた登世。

どんなに多くの師弟に囲まれても
塗りの馬車に乗り込み、伯爵邸に歌の指導に行くときも
病で倒れ病室に豪華な見舞いのお花が溢れても

傍目には、華やかに映ったとしても
登世の心には 寂寥の嵐が吹いていたようです。


本の装丁は萩の花。

中島歌子が主宰した私塾「萩の舎」にちなんでいるのですね。

幕末の歴史のうねりを「天狗党の乱」を通して
一人の女流歌人・中島歌子の生涯を通して描かれた
読み応えのある一冊です。


現在、みをつくし料理帖 第9巻 美雪晴れ 読書中♪
またそのうち感想UPします!

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【2014/04/27 21:46】 | BOOK
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