毎日小さな幸せの種を探して 思いつくままにぽつぽつ綴っていきます☆
柚木麻子著 (ユズキはユズキでも、柚さん)
その手をにぎりたい」を読みました。

       その手をにぎりたい


各章のタイトルが年月日と寿司ネタです

年月日でどんな時代だったのかが分かります。
そしてネタ!
そのネタでどんなお話が展開するの??と楽しみです。

ヅケ ガリ イカ ウニ サバ トロ ギョク タコ エビ サビ
10章からなります。

ネタバレあります

時代は80年台、バブルの頃。

主人公の青子(せいこ)は家具会社を退職することになり
社長が、二人だけの送別会だ、と
銀座の超高級寿司店「すし静」へ連れて行ってくれました。
座るだけで3万円。


その店では、口の中でシャリがふわりと解けるように
軽く握っているので 寿司を台の上には置かないのだと言います。

職人・一ノ瀬の手から寿司を直接受け取り口に運ぶ。

寿司を握った職人の冷たい手に触れてから
愚直な感じの一ノ瀬が気になる存在になっていく青子。

退職して故郷に帰るつもりだったのに、
一ノ瀬に会いたくて、この店に通うために
もう一度東京でがんばろう、と思い直したのでした。

バブルという時代を生きる青子を
ユーミンの歌や
当時のキーワードを織り込みながらお話は進みます。


読んでいて、この年にこれが流行ったな~という
懐かしさを感じたと同時に、
若い柚木さん(1981年生まれ)がこの作品を書くにあたり参考にされた
巻末の参考資料から取って付けたような印象も受けました。

青子のリアルな恋愛とは別次元で
寿司職人・一ノ瀬への秘めた思いは途切れることなく
続いていきます。


仕事も私生活にも我武者羅に走り続ける青子


「すし静」を心の拠り所として
いつかは、一ノ瀬の寿司をにぎる冷たいその手をにぎりたい
そして結ばれたいと望みながらも打ち明けられず
ただひたすら すし静に通う青子・・・

一ノ瀬への静かな情熱と寿司へのこだわりが
この作品を貫いています。



ふと気づけば、恋人も去り、会社でも距離を置かれ
一ノ瀬もすし静の大将の姪と結婚し
バブルは崩壊して 

残ったのは一ノ瀬への思いだけ。

激務がたたり、入院を余儀なくされた青子は、
それでも一ノ瀬が握るお寿司を食べたい!と
パジャマにカーディガンをひっかけて タクシーに乗り込みました。

その姿に驚いた一ノ瀬は、何も握らず、お酒のかわりの白湯を出します。
胃を悪くしている青子のために、メニューにはない
おぼろを作ってご飯にかけてくれたのでした。

もう最後だと覚悟を決めて
カウンターの向こうにいる一ノ瀬に
青子は隣に座って欲しいと頼みます。


彼女の10年をずっと仕込み台の内側から見つめていた一ノ瀬

彼もまた、青子への思いを抱いたことがわかります。

静かに静かに 十年越しの二人の思いが重なるところは
じわ~と温かいものが胸に広がります。

じっくりと胸の内で育ててきた一ノ瀬への想いが
ようやく日の光の下で輝きだした感じ。

二人は指と指を絡め
互いの体温を確認するかのように
いつまでも その指を解けずにいました・・・・。

初めて「すし静」を訪れた時から
いつかお寿司を握る冷たいその手を
にぎりたいと思っていた
その手の感触を心ゆくまで味わう青子でした。



座るだけで3万円、と読んで、
先日、安倍首相とアメリカ・オバマ大統領が会食をした
すきやばし次郎」を思い浮かべました。

なんと、巻末の参考資料に、
すきやばし次郎の本が載ってるではありませんか

小野二郎「すきやばし次郎 生涯一鮨職人」

著者、なかなかお寿司に造詣が深いな~と感じたのも
納得です。

恋愛模様もさることながら

柚木さん、お寿司のネタの表現が秀逸!!
もう、ウニなど、トロリとした濃厚な舌触りが
ありありと感じられますっ!

私もグルメレポ書いてますけど
こんな表現力が欲しい~!


読んだら、
絶対お寿司食べた~~~~い!ってなります。

電車の中で、読んでいて ゴクリと生唾飲み下しました。

で、帰りにデパートでお寿司買って帰りました。
一人だから10貫入りでいいよね~♪

帰ってから よく見たら、一番食べたかったウニが・・・

くーーーーーーーっ tataku.gif


入って・・・・ない! panda_gakkuri.gif


相変わらず 詰めの甘いワタクシ・・・


とろ~り 滑らかな舌触り 濃厚な香りが鼻に抜ける
ウニ食べた~~~~~~い!!



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【2014/07/03 22:15】 | BOOK
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